ノウリジ:
はい。そういうわけで、四方の賢者たちのお家事情を紹介してきました。
長いこと付き合ってもらって、ありがとう。
んじゃ、最後は四方の賢者と巫女からそれぞれ一言。
まずは俺から。
とっちらかった家でごめんな。見てもらえて嬉しかったよ。またよかったら紹介するからな。
えーと、星華、挨拶してくれ。
星華(おばあちゃん版):
お上がいつもお騒がせしております。
このたびは私たちの館においでいただきまして、ありがとうございました。
何のお構いもできませんでしたが、楽しんでいただけましたら幸いです。
(礼)
ノウリジ:
じゃー、次は西で。
ウィズド:
今回の話が、最初の登場になりました。
次にお会いする時、館がどう変わっているかは(苦笑)わかりませんが、
よかったらまた来てくださいね。凛が何かふるまうと思います。
凛、ご挨拶を。
あれ?
い、いない……
おかしいな、今までここにいたはずなのに。
(呆然)
ノウリジ:
おーい、ウィズド頼むよ、最後くらい凛をおとなしくさせとけよ。
んじゃ、次は東どうぞ。
ソフィア:
来てくれてありがとう(ニッ 男前な笑い ※女性です)
私は外に出てこそ本来の姿だと思っているので、
次に会える時はそうだといいな。(ニッ 男前な笑い ※くどいようですが女性です)
じゃ、優奈、あいさつしてね? (ニコー ママの微笑み)
優奈:
これ、あげる。
(つぶれたミカンを差し出す)
ソフィア:
…………。
ノウリジ:
(か、彼女なりの感謝の仕方なんだろうな)
えーでは、ゴホン。
雪葉ちゃんお願いします。
雪葉:
?
そんな。まずは主上のご挨拶から。
ノウリジ:
いいっていいって。
ていうか、あいつが挨拶するわきゃないって。
ていうか、その前に、あいつここに居ないし。
さあさ、雪葉ちゃん(ニコニコ)
〆は雪葉ちゃんでお願いしたいな(超個人的願望)
(グチャー と、ノウリジの背中になにか濡れた物が当たる)
ひいッ!?
ななな、なんだ? 背中が冷たい。
(振り返る)
優奈:
(むうっとした顔で、ノウリジの背中に潰れたミカンを突きつけてる)
あげる。
ノウリジ:
………………へ?
(わけがわからない)
なんで俺に?
(というか、これって、もしかして嫌がらせかしら?)
(意味がわからないので、母ソフィアを見てみる)
ソフィア:
(ニコニコニコ)
あらー優奈ちゃん。それはノウリジへの贈り物なのね?
優奈:
(うなずき)
(ノウリジ見上げる)
あげる。
(潰れたミカンさしだす)
ノウリジ:
…………。
(「超」困惑。)
(素直な本心としては『要らない』)
(でも、優奈にとってはそのミカンはきっと宝物扱いなんだろうし)
(これを受け取らないってことは、優奈の「大事な物をあげる」という気持ちを受け取らないってことだし)
ソフィア:
(ノウリジに耳打ち)
『悪いけど、もらってやってちょうだい』
(ノウリジの気を引きたい我が娘の「女心」なんだけど。この鈍い赤賢者ったらわかりゃーしないんだからもう。あんたの方がむしろ子供だっつーの)
ノウリジ:
(受け取るよ受け取ります……やっぱちょっと嫌だけど)
お、おう。
ありがとな。優奈。
(ぐちゃーーー)
う、うわぁ。
優奈:
(嬉しそう)
えへ。
(照れ笑い)
ノウリジ:
(ううわあああ、ぐちゃぐちゃだよう。ききき気持ち悪いよう)
じゃ、じゃあ、雪葉ちゃん挨拶お願いします。
雪葉:
(「超」困惑)
……主上のお言葉無しに、私が挨拶するのは、気が引けます。
(悲しそう)
ノウリジ:
うわぁ泣かないで雪葉ちゃん!
(しまったああ! 俺、今、雪葉ちゃんからの印象悪くした? したかも! いや、したに違いない!)
よーし俺があの(陰険無表情鉄仮面の)インテリジェを呼ぶよ! 呼ぶから! だから泣かないで!?
インテリジェ! 雪葉ちゃんが泣いてるぞー!(泣)
インテリジェ:
(不機嫌な顔して登場)
お前が泣かせたのか?
(氷の瞳でノウリジをいちべつ)
許せん。
ノウリジ:
うーむ確かに俺のせいだけど俺のせいじゃなーいッ!
元はといえば、お前が面倒くさがってここに居ないからだ!
(むむ。なんか逆ギレっぽくないか? まあいいか。勢いが大切だ。うん)
さあ挨拶してもらおうか!
でないと雪葉ちゃんが挨拶しないぞ! そして泣くぞ!
インテリジェ:
(はぁ。とため息)
しかたないな雪葉のためだ。
次はノウリジ抜きで来い。茶ぐらいは出す。
さ、雪葉、帰るぞ?(にこ)
ノウリジ:
待てー!
雪葉ちゃんの挨拶がまだだ!
インテリジェ:
(目を細めて睨む)
お前に聞かせる挨拶などない。
ノウリジ:
俺じゃねえ!
(一番聞きたいのは俺だけど)
見てくれた人に対してだ!
インテリジェ:
(はああ、とため息)
しかたないな。
雪葉、挨拶しろ。
雪葉:
はい主上(にこにこ)
来てくださってありがとうございます。
楽しんでいただけました?
よかったら(にこ)また来てださいね。
できる限りのおもてなしをいたしますね?
ノウリジ:
(ぽー)
(おもてなしされたい……)
凛:
ひゃっほう! 隙ありインテリジェ!
(颯爽と出現&雪葉を拉致)
雪葉:
キャ!?
凛:
(雪葉を抱えて宙に浮いてる)
やっと会えたわね「生」雪葉ちゃん!
(「超」ご機嫌)
インテリジェ! 雪葉ちゃんは貰ったわ!
じゃーねー!
(笑いながら逃亡!)
ウィズド、ちょっと出かけてきまーす!
ウィズド:
(がく然)
ああッ、凛!?
インテリジェ:
(呆然)
そんな。気配が……無かった……。
(賢者としての自負心にヒビ)
ノウリジ:
……これ、これが今回の「オチ」でいいのか……?
優奈:
(無言でノウリジにしがみつき)
ソフィア:
まー優奈ったら(ニコニコニコ)
ノウリジ:
お? どーした? おしっこか?
優奈:
(首を横に振る)
(ひたりとしがみつく)
ノウリジ:
じゃーなんだ? おんぶか? よしよし。
(おんぶ)
優奈は甘えん坊だなあ。
ソフィア:
(呆れ)
(もー鈍いんだから)
ウィズド:
(肩をすくめる)
なんていうか、今回、私にとっての収穫が一つあるとするなら、ノウリジは幸せだなということかな。
ノウリジ:
はあ? なんだよそれ?
インテリジェ:
収穫などない。お前が愚かであることに変わりは無い。
ノウリジ:
はあ!? なんだよそれ!?
ソフィア:
ノウリジは相変わらず「いいお兄ちゃん」だってことよ。
ノウリジ:
……なにそのまとめ方。
うーむやっぱり最後のしめは俺しかいないか。
それじゃあ皆、また会おうな!
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