万の物語/四万ヒット目/四方山話〜賢者達のお家事情〜

四方山話〜賢者達のお家事情〜

すぎな之助(旧:歌帖楓月)



拉致の図 絵と本文は微妙に関係ありません

ま と め

ノウリジ:
 はい。そういうわけで、四方の賢者たちのお家事情を紹介してきました。
 長いこと付き合ってもらって、ありがとう。
 んじゃ、最後は四方の賢者と巫女からそれぞれ一言。
 まずは俺から。
 とっちらかった家でごめんな。見てもらえて嬉しかったよ。またよかったら紹介するからな。
 えーと、星華、挨拶してくれ。

星華(おばあちゃん版):
 お上がいつもお騒がせしております。
 このたびは私たちの館においでいただきまして、ありがとうございました。
 何のお構いもできませんでしたが、楽しんでいただけましたら幸いです。
 (礼)

ノウリジ:
 じゃー、次は西で。

ウィズド:
 今回の話が、最初の登場になりました。
 次にお会いする時、館がどう変わっているかは(苦笑)わかりませんが、
 よかったらまた来てくださいね。凛が何かふるまうと思います。
 凛、ご挨拶を。
 あれ?
 い、いない……
 おかしいな、今までここにいたはずなのに。
 (呆然)

ノウリジ:
 おーい、ウィズド頼むよ、最後くらい凛をおとなしくさせとけよ。
 んじゃ、次は東どうぞ。

ソフィア:
 来てくれてありがとう(ニッ 男前な笑い ※女性です)
 私は外に出てこそ本来の姿だと思っているので、
 次に会える時はそうだといいな。(ニッ 男前な笑い ※くどいようですが女性です)
 じゃ、優奈、あいさつしてね? (ニコー ママの微笑み)

優奈:
 これ、あげる。
 (つぶれたミカンを差し出す)

ソフィア:
 …………。

ノウリジ:
 (か、彼女なりの感謝の仕方なんだろうな)
 えーでは、ゴホン。
 雪葉ちゃんお願いします。

雪葉:
 ?
 そんな。まずは主上のご挨拶から。

ノウリジ:
 いいっていいって。
 ていうか、あいつが挨拶するわきゃないって。
 ていうか、その前に、あいつここに居ないし。
 さあさ、雪葉ちゃん(ニコニコ)
 〆は雪葉ちゃんでお願いしたいな(超個人的願望)
(グチャー と、ノウリジの背中になにか濡れた物が当たる)
 ひいッ!?
 ななな、なんだ? 背中が冷たい。
(振り返る)

優奈:
(むうっとした顔で、ノウリジの背中に潰れたミカンを突きつけてる)
 あげる。

ノウリジ:
 ………………へ?
(わけがわからない)
 なんで俺に?
(というか、これって、もしかして嫌がらせかしら?)
(意味がわからないので、母ソフィアを見てみる)

ソフィア:
(ニコニコニコ)
 あらー優奈ちゃん。それはノウリジへの贈り物なのね?

優奈:
(うなずき)
(ノウリジ見上げる)
 あげる。
(潰れたミカンさしだす)

ノウリジ:
 …………。
(「超」困惑。)
(素直な本心としては『要らない』)
(でも、優奈にとってはそのミカンはきっと宝物扱いなんだろうし)
(これを受け取らないってことは、優奈の「大事な物をあげる」という気持ちを受け取らないってことだし)

ソフィア:
(ノウリジに耳打ち)
『悪いけど、もらってやってちょうだい』
(ノウリジの気を引きたい我が娘の「女心」なんだけど。この鈍い赤賢者ったらわかりゃーしないんだからもう。あんたの方がむしろ子供だっつーの)

ノウリジ:
(受け取るよ受け取ります……やっぱちょっと嫌だけど)
 お、おう。
 ありがとな。優奈。
(ぐちゃーーー)
 う、うわぁ。

優奈:
(嬉しそう)
 えへ。
(照れ笑い)

ノウリジ:
(ううわあああ、ぐちゃぐちゃだよう。ききき気持ち悪いよう)
 じゃ、じゃあ、雪葉ちゃん挨拶お願いします。

雪葉:
(「超」困惑)
 ……主上のお言葉無しに、私が挨拶するのは、気が引けます。
(悲しそう)

ノウリジ:
 うわぁ泣かないで雪葉ちゃん!
(しまったああ! 俺、今、雪葉ちゃんからの印象悪くした? したかも! いや、したに違いない!)
 よーし俺があの(陰険無表情鉄仮面の)インテリジェを呼ぶよ! 呼ぶから! だから泣かないで!?
 インテリジェ! 雪葉ちゃんが泣いてるぞー!(泣)

インテリジェ:
(不機嫌な顔して登場)
 お前が泣かせたのか?
(氷の瞳でノウリジをいちべつ)
 許せん。

ノウリジ:
 うーむ確かに俺のせいだけど俺のせいじゃなーいッ!
 元はといえば、お前が面倒くさがってここに居ないからだ!
(むむ。なんか逆ギレっぽくないか? まあいいか。勢いが大切だ。うん)
 さあ挨拶してもらおうか!
 でないと雪葉ちゃんが挨拶しないぞ! そして泣くぞ!

インテリジェ:
(はぁ。とため息)
 しかたないな雪葉のためだ。
 次はノウリジ抜きで来い。茶ぐらいは出す。
 さ、雪葉、帰るぞ?(にこ)

ノウリジ:
 待てー!
 雪葉ちゃんの挨拶がまだだ!

インテリジェ:
(目を細めて睨む)
 お前に聞かせる挨拶などない。

ノウリジ:
 俺じゃねえ!
(一番聞きたいのは俺だけど)
 見てくれた人に対してだ!

インテリジェ:
(はああ、とため息)
 しかたないな。
 雪葉、挨拶しろ。

雪葉:
 はい主上(にこにこ)
 来てくださってありがとうございます。
 楽しんでいただけました?
 よかったら(にこ)また来てださいね。
 できる限りのおもてなしをいたしますね?

ノウリジ:
(ぽー)
(おもてなしされたい……)

凛:
ひゃっほう! 隙ありインテリジェ!
(颯爽と出現&雪葉を拉致)

雪葉:
キャ!?

凛:
(雪葉を抱えて宙に浮いてる)
 やっと会えたわね「生」雪葉ちゃん!
(「超」ご機嫌)
 インテリジェ! 雪葉ちゃんは貰ったわ!
 じゃーねー!
(笑いながら逃亡!)
 ウィズド、ちょっと出かけてきまーす!

ウィズド:
(がく然)
 ああッ、凛!?

インテリジェ:
(呆然)
 そんな。気配が……無かった……。
(賢者としての自負心にヒビ)

ノウリジ:
 ……これ、これが今回の「オチ」でいいのか……?

優奈:
(無言でノウリジにしがみつき)

ソフィア:
 まー優奈ったら(ニコニコニコ)

ノウリジ:
 お? どーした? おしっこか?

優奈:
(首を横に振る)
(ひたりとしがみつく)

ノウリジ:
 じゃーなんだ? おんぶか? よしよし。
(おんぶ)
 優奈は甘えん坊だなあ。

ソフィア:
(呆れ)
(もー鈍いんだから)

ウィズド:
(肩をすくめる)
 なんていうか、今回、私にとっての収穫が一つあるとするなら、ノウリジは幸せだなということかな。

ノウリジ:
 はあ? なんだよそれ?

インテリジェ:
 収穫などない。お前が愚かであることに変わりは無い。

ノウリジ:
 はあ!? なんだよそれ!?

ソフィア:
 ノウリジは相変わらず「いいお兄ちゃん」だってことよ。

ノウリジ:
 ……なにそのまとめ方。
 うーむやっぱり最後のしめは俺しかいないか。

 それじゃあ皆、また会おうな!


←「東賢者のお家事情」へ戻る
万の物語 作品紹介へ inserted by FC2 system